シンニチ工業 55周年記念アートコンペティション
Client
シンニチ工業株式会社
Category
コンペティション
Period
2025.08.25 - 2025.08.31
Location
東京都中央区日本橋兜町7-1 白水社ビル1F
プロジェクトの背景
シンニチ工業株式会社は、1970年創業の大径薄肉パイプ専業メーカーである。創立55周年を迎えるにあたり、本社アートスペースの改修と新たな作品展示を検討していた。しかし単に既存のアート作品を購入するのではなく、企業理念や社会における存在意義を表現しながら、社会課題の解決にも貢献できる方法を模索していたという。
そうした中で出会ったのが、美大生・芸大生の活動支援を行う「小さな美術館」だった。両者の協議を重ねるうちに、学生起業家と中小企業が手を取り合い挑戦する、今までにない新しい取り組みが実現できるのではないかという確信が生まれ、共同でのアートコンペティション開催が決定した。
コンペティションの概要
「挑戦する若きアーティストたちへ 未来へつなぐアートプロジェクト」と題された本コンペティションは、シンニチ工業の新企業理念「シンニチにしか出来ない価値で、すべての人を幸せにする」に基づき、産業×アートによる新たな価値創造を目指して企画された。
現役の美術大学生・芸術大学生から卒業後5年以内の若手アーティストまでを対象に、2025年1月から3月にかけて作品プランを募集。全国から19名のアーティストが応募し、合計30作品ものプランが集まった。
一次審査(ポートフォリオ審査)と二次審査(インタビュー審査)という2段階の選考プロセスを経て、最優秀賞1名と優秀賞5名の計6名の受賞者が決定した。
受賞作品展示会
受賞した6名の作品を広く一般に公開するため、2025年8月26日から31日にかけて東京・日本橋兜町にてポップアップ展示会が開催された。会場は株式会社白水社の本社で、平和不動産株式会社の後援のもと実施。日本橋兜町は近年、平和不動産によるアートを通じた街づくりが進む注目のエリアであり、本プロジェクトの趣旨とも合致する場所だった。
展示会には177名が来場し、若きアーティストと来場者が直接交流する場が実現した。関係者限定のレセプションパーティーも8月25日に開催され、中小企業経営者やアートコレクターと受賞作家のネットワーキングの場となった。

最優秀賞について
最優秀賞に選ばれたのは、多摩美術大学絵画学部油絵専攻3年生のホウ ユウさん。受賞作品はシンニチ工業本社のアートスペースに恒久展示されることが決定し、55周年にちなんだ賞金550,000円(制作費含む)が授与された。
このプロジェクトが示したもの
本プロジェクトは、単なるアートコンペティションにとどまらなかった。学生を支援したい、街を変えたい、社会を変えたい——さまざまな想いから始まったプロジェクトは共感を生み、受賞者と来場者の間でいくつかの新たな企画も始まろうとしている。産業とアートの掛け算が、次の挑戦へとつながる起点となった。
Artists
担当作家
Results
成果・反響
19名
応募作家
30点
応募作品
177名
展示会来場者
550,000円
最優秀賞賞金
来場者の声
想像以上に熱を感じた
CSRや街づくりに展開できそう
若者ならではの視点に価値を感じた
新鮮な感性に驚かされ、オフィスにも飾りたい
学生支援の必要性を実感した
参加作家の声
自分の作品に反応があることが嬉しい
誰かに見てもらうことで次が見えた
価格をつけることで覚悟が生まれた
描き続けることが生きること。より良い作品を目指したい
Partners